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2009年6月16日 (火)

ネパール子連れ旅思い出し日記*チトワン

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インド国境近く、タライ平原のチトワンというところ。

昔来て(約20年前)、一番印象的だったこの村は、
(当時、わたしが経験した風景の中で一番プリミテイヴだった。)
観光地化が進んで村の構造が大きく変わっていたけれど、
土色の暮らし、自給自足の暮らしは今も変わらず、
今、ちょうど、油にする菜種のかりいれ時で、
どの家でも、庭に菜種が干してあったり、
脱穀の作業をしていたり、
広い広い、田園風景の中で、
サリーを着た野良仕事の女の人の姿がちらちらと見えました。

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昔に比べると、
車やバイクは確かに増えたけど、
なんと、今でも庶民の足は、
馬車と牛車。

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そして、象。
朝靄の中、歩いていると、
お勤めに出る人たちをいっぱい乗せて、
象が何頭も、何頭も、通り過ぎてゆくのです。

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濃い霧の中、
突然象のシルエットが浮かび上がってくる光景は、
何度見ても、ときめいてしまいます。

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****

土でできた家。
なめらかに、踏み固められた庭、軒下、土間、そして、家の中まで、
大地とすまいが、すうーっと流線型で、見事につながっている。
アヒル、ヤギ、牛、水牛、鶏、犬、猫、エトセトラ、、。
その上を、走り回る家畜の子供たち。
人間の子供たち。
入り混じって、一緒になって、食べたり、転んだり、昼寝したり、喧嘩したり。
(3才位の子がヤギの赤ちゃんを、ぶんなぐった直後に、
よそを向いていたはずの母さんヤギが、身を翻してその子供に頭突きをくらわした瞬間を見たぞ。)
人間も動物もおなじ、このすべすべした土の上。

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日がな、ムシロを編み続けるお姉さん、
ヤギを、原っぱへ連れ出すおばあさん、
ご機嫌に、大麻を吸っては、
炎天下の中畑仕事に精を出す、おじいさん。
(そこらじゅう、生えていた。)
器用な手つきで、穀物をふるいにかける人、
象の世話をする人、

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朝からたき火を囲み暖をとる人々、、、、。
動物と、すまいと、食べるものと、すべてがつながっていて、
完璧に調和のとれた風景に、
わたしは、ついつい、うっとりとなって、立ち止まってしまいます。
すばらしいです。

農家をしているおうちの宿は、
夜になると、天井でねずみが駆け回り、
(布団の中にねずみが巣くっていた18年前よりは、ましか。)
朝になると、布団の上のあちこちに、糞が落ちている。
(太郎くんに、口を開けて寝たら糞が入るでー、と毎晩言ってました。)
簡素極まりない安宿ですが、
(ちなみに父ちゃんは、床に新聞紙+寝袋。)

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大家族みんな、3兄弟をとてもかわいがってくれて、
ネパール式に、
ジェタ(長男)、マイラ(次男) カンチャ(3男)と呼ばれ、
日が暮れるまで、サッカーやらなんやら、(遊び相手に事欠かない)
どろんこになって遊んでいました。
とりわけ、マイラの太郎くんと、カンチャの光ちゃんあたりは、
母性本能か、父性本能をくすぐられるのか、
その 可愛がられようと言ったら!

「カンチャ~~っheart01」と、甘~く、やさし~く、

お姉さんが、光ちゃんを呼ぶ声が、今でも耳に残っています。

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姿が見えないなあと思ったら、
いつの間にか、家に上がりこんで、抱っこまでしてもらって、
テレビを観ていたり。
(水道もガスも家財道具も無い土の家の中に、なんとテレビが鎮座していた。)

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村を歩けば、
動物の赤ちゃんがあちこち走り回っていて、
あひるの雛のかわいいこと!

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ヤギの赤ちゃんのかわいいこと!

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(こんな可愛いものが、四六時中存在しているというのは、
なんて、平和な風景なんでしょう。)
そして、象が、
すぐ近くにいるので、
毎日、触れるのです!!
夢のようです。

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インドから10日間歩いて来たという、
ラニマヤというその象さん。
太郎くんは、お勤め帰りのラニマヤに、
道端で乗せてもらって、家に帰りました。

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うわあ うらやましいなあ!(わたしも、ついでに乗せて欲しかったなあ。)
子象にも会いに行きました。
子象なんて、初めて!
なんて、
可愛い奴なんでしょう!!!!

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。。。と、気を許すと、突進してきて、キケンなのですが、
それがまた、スリルがあって、
風歌たちは、きゃっきゃ言って、
子象についてまわりました。
ああ、わたしも、魅了されてしまった。
あの、太くて、硬くて、ざらざらで、ちくちくで、ごつごつしている、生き物に!

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子象に突進されるなんて、
こりゃ最高の経験やわ!
(すっかり、ムツゴロウさん状態。)


丸木舟に乗って、
川を下ると、

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ばかでかい、ワニが、何頭も、昼寝中。

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陸に上がれば、
緑色に光るインコの群れ。

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象に揺られて
ジャングルに入れば、
サイの親子。

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ホエジカ、立派な角の鹿(鹿はあんまり珍しくないけどね。)
それから、
けたたましく鳴く、
大きな冠のある大きな鳥。
(ワニもサイも全部野生やで!)
コウノトリ、カワセミ、、、、いろいろな珍しい姿かたちの鳥たち。

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そして、毎日毎日、17歳のお兄さんが作るダルバートを、
鍋ごと、食べ尽くしてしまうんじゃないかというほど、
御代わりしては、たらふく食べ、
「そのうち、ダルバートはもういやや~~。」なんて、言い出すんじゃなかろうか、
という、母ちゃんの心配をよそに、
(母ちゃんは、いい加減飽きてきたぞ。)
また次の日も、ケロリとした顔で、御代わりをしている3兄弟を、
「なんてたくましい奴らじゃ」と、たのもしく思うのでした。

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ダルバートを食べまくり、
宿の家族や近所の子らと遊びまくり、
ヤギやアヒルを抱っこして、
象をぺたぺた触りに行って、
この村の暮らしを、満喫している3兄弟でした。

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最後の朝、
深い、深い霧に包まれた朝(ここらは、朝の9時くらいまで霧に包まれる。)
まだ暗いうちから風歌と太郎は、
象のところへ行ってくると、 出てゆきました。
大好きなラニマヤにお別れをし、

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朝、10頭以上の象が集まるところがあって、
その場所まで、
ラニマヤとプリマヤの2頭の象と
一緒に歩いてゆきました。
深い霧の野原を、
2頭の象に、つかずはなれず、歩いてゆく、風歌と太郎。
霧の中へ消えてゆく、後姿を見ながら、
このこと、大きくなっても、覚えていてくれるかな、、

覚えていてくれると、いいなあ、、、、

なんて思う母ちゃんでした。

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馬車が迎えに来るまで、
宿のおばあさんが、 初めて土の家の、台所へ通してくれて、
子供たちに、水牛のしぼりたてのミルクで作ったチャイを入れてくれました。
おいしかったなあ。
おばあさん、ありがとう。

また、いつか来れるかなあ・・・・。来たいなあ。

それまでどうぞみなさんお元気で。

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出発ぎりぎりまで、近所で遊んでいた風歌を、
馬車で、拾って(まるで、映画みたいや。)、バス停へと向かいました。
「ハイヤ!ハイヤ!」と、鞭打たれながら、
全速力で走る馬車に揺られ、
さあ、まだまだ 旅は続くぞと、わたしの胸は高鳴りました。

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次は、ヒマラヤのふもと、ポカラへ。

*つづく*

↓太郎くんの絵。チトワンにて。

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コメント

なんか素敵な旅と、お母さんの文の書き方がぐっときて、
感動してしまいました=^ェ^=
朝霧の中から登場する象の姿は本当に神秘的で美しいですね。
小さい子供たちに、こんな素敵な旅の経験をさせてあげるのは本当に素晴らしい事だと思います。

次も楽しみにしています(^-^)

投稿: tmm | 2009年6月16日 (火) 20時33分

ttmさん、いっぱい読んでくれてありがとうね。
風歌も日記を書いています。
彼が、けっこう詳しく書いてくれたおかげで、
母ちゃんは、後から書きやすいです。えへへへ。
そして、また旅た追体験できて、
なかなか楽しい作業です。
これからも、よろしくお願いしま~す。

投稿: yumie | 2009年6月16日 (火) 22時28分

はじめまして。
たしか3月の手づくり市で、いつもの場所にお店がなかったので、となりの水田家さんに聞いたら、「今ネパールに行ってるらしい」と聞いて、
びっくりしたのですが、こんなにすてきな旅を
家族でされてたんですね!
まだ旅日記ぜんぶ読んでないので、これから楽しみに読んでいきます( ^ω^ )

投稿: banyumili | 2009年6月16日 (火) 22時46分

コメントありがとう。
そして、ブログ読んでいただけて、とってもうれしいです。
手づくり市で、買ってくれてるの?
うれしいなあ。
また、来月にでも、
うちのとーちゃんに、声かけてくださいね!

投稿: yumie | 2009年6月17日 (水) 23時28分

お母さんの日記も読むと
なにやら立体的
ほんと楽しい
ってことではるふみさんにも書かせよー!

投稿: DT | 2009年6月19日 (金) 18時43分

そうやなあ。
5人いたら、5通りの感じ方があるわけだ。

はるふみさんにも書かせたら、
書き終わる頃には、
また、次の旅が始まったりして。
いつになることやら・・・やわ。

投稿: yumie | 2009年6月20日 (土) 00時27分

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