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2009年7月26日 (日)

ネパール子連れ旅思い出し日記*終りの日々2

カンチュウさんから 晩御飯のお誘いがあったとき、
風歌は嫌だという顔を 露骨に見せた。
最後だからこそ、大好きなお店「桃太郎」で、
和食を食べるのを、とても楽しみにしていたのだ。

その気持ちは、痛いほどよーくわかった。
彼らは、もうダルバートや、
マサラ味のものは、もううんざり。
受け付けられなくなっているのだ。
私だって、できることなら、
「桃太郎」の、手打ちの麺で、自家製のお揚げの入ったきつねうどんやら、
チャンポン麺やら、食べたかったもん・・・。

だけど、恩のあるカンチュウさんのお誘いは、
大人の私には、どうしても断れなかった。
カンチュウさんとのご縁のおかげで、
チョウダリの村で、あんなすばらしい経験ができたわけだし、
この日を逃したら、次は何年先に会えるかわからない。(会えないかも知れない。)
そして、カンチュウさんは、私たちを
彼の家族が住んでいるところへ、案内できるこの日を、
ずっと楽しみにしていてくれたのだ。

子供たちを、説き伏せて(子供たち、ごめんね。)

その夜は、付き合ってもらったのだが、
風歌は あれだけ嫌がっていたくせに、
案外イケルと思ったのか、ダルバートを食べていた。

それが、悪かったのか、
翌日は、「桃太郎」へ行く最後のチャンスだったのに、
食欲が全く無いようで、太郎君と共に、自ら「行かへん」と言った。
あんなに、楽しみにしていたのに、
食いしん坊のこの子たちの方から、行かないと言うなんて、
よほどのことだ。
「ほんまに、行かへんの?」
何度も聞いてしまった。
(というわけで、最後の「桃太郎」へは、
後ろ髪引かれる思いで、残り元気な3人だけで行った。)

そして、風歌は、この後の帰路、
バンコクでの待ち時間に下痢、嘔吐で苦労することになる。
人前で、吐いてしまったり、
空港のトイレで一人、延々と座っていたり、惨めな思いをしただろうに、
ベソかいたり、泣き言を言うようなことは、一切無く、
素直に淡々と、笑顔まで見せて、振舞っていて、
私は、感心してしまった。

ごめんなあ・・・・。
ダルバートは、嫌だ!って、あれだけ言っていたのに、
私は、カンチュウさんの気持ちの方をを優先してしまった。
頑張ってそのダルバートを食べてくれて、この始末だ。
やっぱり、何よりも子供の気持ちを優先するべきだったかと、反省した。

一方、太郎くんは、
このところの、食欲不振のせいで、
まるい顔のはずが、尖ったアゴの逆三角形になってしまった。
痩せてしまったんだなあ・・・。

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子供たちの体調が冴えないまま、
私たちは、ネパールを飛び立った。
(光ちゃん一人は、いよいよ帰るのだということが理解できたのか、ご機嫌だった。)

まだまだ、行きたかった所、
やりたかった事が残っていて、名残惜しい気持ちもあるけれど、
3人の幼い子供たちと共に、
笑ったり、びっくりしたり、泣いたり、怒ったり、感激したり、
めくるめく、色とりどり、精一杯の40日間だった。

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(光ちゃんは別として)風歌と太郎は、どんなに体調が悪くても、
村の子供にいじめられて、怖い思いをしても、
一度も「日本に帰りたい」とは、言わなかった。

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旅の途中に、子供たち全員から、口を揃えてそんなセリフ言われたら、
母ちゃんは、本当に困ってしまうところだったが、
最後まで、付き合ってくれて、ありがとう。感謝しています。

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そして、旅をしていたら、楽しいことばかりじゃない、
これまで、経験したこともない種類の、
辛いこと、理不尽なこと、嫌なこと、、、いっぱいあったけど、
様々な場面で、子供らが乗り越えてゆき、
行く先々で、出会いを楽しみ、言葉は通じなくても、対等に付き合い、
または、可愛がってもらいながら、
一丁前の旅人となってゆく姿に、
感心しました。はい。

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なぜ、こんな苦労させてまで、
子供たちを連れて旅をするのか・・・・。

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日本とは、全く違った景色、町や村、生き物たち、食べ物、匂い、
何でも、一緒に見て感じたい。
日本では、あまり見られなくなった、
人の知恵に溢れた手づくりの暮らし。

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車や機械に頼らない、手足そして、五感を精一杯使う暮らし。
そんな、昔ながらの、美しい暮らしに、触れてみたい。

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図鑑じゃなくて、テレビでもなくて、
リアルに、世界は広いと、感じたい。

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そして、私は旅をする中で、
幼い子供たちに、伝えいのだ。
世界には、様々な人がいて、
様々な暮らしや習慣が、あるのだと。
日本で「あたりまえ」「正しい」と思っていることが、
よその国では、通用しないどころか、
全く反対の考え方をしていたりするものだ。
その違いに、共にびっくりしたり、唖然としたり、
困ったり、面白がったりしながらも、それを、受け入れてみたい。

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そして、やっぱり、
顔も言葉も習慣も違っても、仲良くなれるということを、体験したい。

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違うからこそ、世界は面白く、人々は美しいのだと。

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理屈ではなく、
彼らのその柔らかい感性で、しっかり感じて欲しいのだ。

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そんな、美しいものと、スリルと、笑いと涙に満ちた旅を、
家族みんなで 体験できるというのは、
なんて、幸せなことだろう。

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