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2009年7月 2日 (木)

ネパール子連れ旅思い出し日記*出発の朝に。

2月13日

夜中に太郎が吐き、その後始末などで、
まともに寝ていないのだが、
3時半に起きる。
寝不足で、フラフラだが、気合いを入れて・・・。

さあ、今日は、チョウダリの村へ行く日。
まだまだ夢の中の子供たちを、起こし、
仕度をさせる。

星空の下、待ち合わせの場所まで、
それぞれが、荷物を背負い、トボトボと歩く。
5つの影が、伸びている。
あたりは、まだ静まり帰っていて、
私たちの他に、動いているものは 何も無い。

道路の真ん中で、牛が寝ている。

これから、
タライ平原の西、チョウダリ族のある小さな村をめざして、
長い旅が始まる。
京都で紹介してもらった、
カンチュウさんと、パートナーのアンビカの、
里帰りに便乗して、
私たちも、その、遠い遠い田舎の村で、
少しの間、生活できることになった。

今回の旅で、一番困難そうな移動日。
目的地までは、何時間かかるかわからないと言う。
ああ、どんな一日になるんだろう。
無事に、辿りつきますように。

カンチュウさんとアンビカと合流し、
タクシーで バスターミナルまで向かう。

暗がりの中、タクシーは走る。

途中、サリー姿の女の人たちを、
ぎゅうぎゅう詰めに乗せた、トラックを追い越した。
荷台の外側にも、しがみついて、乗っている。
無表情な 女の人たち。
こんな暗いうちから、
冷たい風に 吹きさらしになって、
働きに行かなければならないのか。

寒風に、サリーがたなびいている。

こんな早い時間に、
母親が仕事に出なければならないなんて。
子供たちは、どうしているんだろう。
どんな仕事が待っているんだろう。
いつまで、冷たい風にさらされて行くのだろう。
彼女たちの、境遇を思うと、
胸が痛む。

**

このとき、ハッとした。
もしかしたら、
私が、あのトラックの女の人たちだったかも知れなのだ。
ふと、そう思った。

こちらの世界と、あちらの世界と、
かけ離れているようだけど、
実は、紙一重なのかも知れないと。

どこの世界に、生れ落ちてくるのか、
人の運命なんて、
フワフワと、飛んでゆく 
タンポポの綿毛みたいに、
ちょっとした、風向きで、
どこへ着地して、芽を出すのやら。
どこで生を受けて、生きていくのやら。

気の遠くなるような、確立の中で、
今生の私は、、今このときを、
たまたま、日本人の旅人として、生きていて、
彼女たちは、
冷たい風にさらされて、厳しい労働を強いられている。

**

それとも、遠い遠い昔の、ある時代の、いつかの生で、
私は、彼女たちの共に、
冷たい風に、さらされていたのかも知れない。

**

そんなことを、つらつらと考えている間に、
タクシーは、まだ暗いバスターミナルへ着いた。

これから、長いバスの旅が始まる・・・・。






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