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2009年7月20日 (月)

ネパール子連れ旅思い出し日記*パシュパテイナート

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ネパールで一番大きなヒンドウ教のお寺のある聖地パシュパテイナート。
広い敷地の中に、鹿や猿が群れをなす森もあり、
延々と続く白い石段を登れば、あちこちに、無数の小さなお寺が建ち並んでいた。

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石段の隅には、物乞いの人、指が無いひと、足が無い人、つぶれたような顔の人など
変わった風貌の人たちが、影のようにうずくまっていて、
通り行く人たちに、手を伸ばしている。
前もって参道で両替しておいた小銭を、
子供たちが、その手のひらに配りながら登っていった。

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10日くらい前に、
シバラトリイという、シバ神の誕生日を祝う、
大きなお祭りがあったので、
(ネパールじゅうから、そしてインドからもサドウが大集合する。)
その名残か、
バジャン(お祈りの歌)が大音響で流れ、
広場に、奇妙で滑稽な姿かたちのサドウのグループがいくつかあって、
「スパッスパッスッパーッ」と、
煙をもうもうと出して、
大麻をまわしておった。
皆さん、ニコニコとして楽しそうだったなあ。
この雰囲気はとてもインド的。
インドの聖地を思い出す。懐かしいなあ。

境内に入ると、
塀のむこうから、白い煙がどんどん流れてきて、
「ん?バーベキューの匂いとそっくりの匂い。」

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いえいえ、
遺体を焼いているのでした。
ガンジスの支流だという、バグマテイ川沿いに、
いくつも、火葬台があり、
3体くらい、火葬中。
そのまわりを、犬が物欲しそうにうろついている、、。
ああ、この匂いは、焼き肉の匂いと全く同じではないか。
(当たり前やな。ヒトも、トリもブタも、同じほ乳類の肉やから。)


ますますわたしは、肉食べられへんなあ。
共食いしてるのと、同じやんか。
と、このとき痛切に感じた。

頭から脳みそがトロン。
あばら骨の中からも、内蔵がトロリ。
お世話をしているおじさんが、
棒で、ひっくり返して、
うつぶせにして、お尻の方も、お腹の方も、
ぐいぐいと、押しながら両面しっかりと
焼いている。
半ナマやから、ジュージューと音をたてて。

そんな火葬ガートのすぐ横を、
煙に巻かれながら、
学校帰りの子供たちが、楽しそうに通り抜けている。

匂いに敏感になっている太郎くんが、
鼻を押さえて、吐きそうだと言う。
あっ、間に合わない。
吐いてしまった。
どこかへ連れて行かなければ、、。
すぐ近くに、水が流れているところがあり、
そこで、思い切り吐いた。

ここは、刺激が強すぎるよなあ。

風歌は、今度は、燃やしはじめから見てみたいと言うが、
太郎くんがもう限界のようなので、
そろそろ、火葬ガートからは離れる。

お寺のあちこちにも、
裸同然で、白塗りだったり、
ドレッドスタイルの髪の毛が、腰まで伸びていたりする、
筋金入りのラスタマンのような、
サドウ(行者さん。)が、いて、
みんなハッピーな顔して、寛いでいる。

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結婚の報告参りのようなことをしている、
おめでたいムードに包まれた一団もあった。

この川の下流では、
ガンジス川のように、
普通に、洗濯やら水浴びがされているんだろうな。

日本では、考えられない感覚だ。
葬式場と、結婚式場と、通学路と洗濯場と沐浴場が、
ひとつながりになっているなんて。

今思えば、パシュパテイナートへ通じる参道は、
お供え用の、色とりどりの花飾りで溢れていたが、
まるで、それは、生も死も、等しく、祝福されているかのような、
華やかさがあった。

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生と死が、暮らしの中にむき出しになっている国。
それは、目から耳から、鼻から、五感に容赦なく迫ってくる。

旅の最後の日に、子供たちと、この世界に少しでも触れられて良かったと思う。

3

(↑生と死の混沌とした光景が描かれている、太郎くんの絵。)

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