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2009年7月26日 (日)

ネパール子連れ旅思い出し日記*終りの日々1

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思えば、この旅は、
ダルバートで始まり、今、ダルバートで終わろうとしている。

旅の最後の晩御飯は、
カンチュウさんのお兄さん「プルナさん」のアパートに招かれた。
プルナさんは、10代で村を出てからは、様々な職業を経て、苦労を重ね、
今は、和食のコックのベテランとなり、
レストラン「桃太郎」の店長として、若いスタッフをまとめている。
彼のアパートは広々として、台所にはガスコンロもあれば、
ホットシャワーの設備もあり、テレビやゲームもあって、
なかなか、裕福そうに見えた。
近所にある、カンチュウさんの小さなアパートや、
アンビカのやっている、小さな仕立て屋さん、

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そして建設中の、プルナさんとカンチュウさん兄弟の
二世帯住宅も、案内してもらった。
仲良し兄弟の夢が一杯詰まった大きな家が、
数ヵ月後に、完成すると言う。
がんばって、日本やカトマンドウで働いて稼いで、
こうやって、家族みんなで住める家ができるのだな。
カンチュウさん、おめでとう。

そして今、テーブルに置かれたダルバートを、
しみじみ眺める。
これが、最後のダルバート・・・。
そう思うと、胸がいっぱいになる。

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ジャガイモとキャベツの炒め煮。
高菜炒め。
大根の漬物。
ダルスープ。
パラパラの白いご飯。
チョウダリの郷土料理デイグリもあった。
どこへ行っても、だいたいお決まりのメニューだけど、
これは、私たちのために、辛さを控えた、やさしい味のダルバート。

ホスト役の、カンチュウさんが、
うれしそうに、私たちを眺めてくれている。

ありがとう。
カンチュウさん。
ありがとう、家族のみなさん。
ありがとう。
旅で出会った人たち・・・。

感謝の気持ちでいっぱいになる。

**

このアパートには、
子供たちが、たくさんいた。
みんな「桃太郎」のスタッフの子供たちだと言う。

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「桃太郎」のスタッフは、皆チョウダリ族だ。
店ののオーナーが、あるチョウダリの村を支援しており、
若者たちに、雇用の機会を提供しているのだ。
(チョウダリ族が、レストラン業に就くというのは、
厳しいカースト制度の下では、とても珍しいことだと聞いた。)

彼らは、カトマンドウの郊外で、お互いが近所に住み、
チョウダリの村のように、子育ても、祭事も、共に行い、
助け合って、暮らしているようだ。

しかし、カンチュウさんのように、都会で暮らすようになった若者たちは、
子供をあまり作っていない。
その代わり、1人か2人の子供らのために、
お金をかけて、しっかりと学校教育を受けさせ、
ゲームなどの高価なおもちゃや、西欧風の服なんかを、買い揃えている。
実際、都会の子供たちは、早朝から夕方まで、学校や塾でみっちり勉強していたし、
以前来た時のように、伝統的なこの国の衣装を、普段着にしている少年少女は、
見られなくなっていた。

子供たちが、都会的なセンスを身につけて、高学歴であるほど、
幸福な将来は保証されていると、考えられているのかも知れない。

学校へ一応行ってはいるものの、
野良仕事や家の仕事の方を優先しているように見えた、
チョウダリの村の人たちとは、
大きな、ギャップがある。

それでも、
土の家ではなく、アパート暮らしの、ここの人たちは、
年世帯か集まれば、大家族になるし、
村の、なつかしい食べ物を作ったり、何かを祝ったり、
お年寄りはいないものの、何やかんやと集まって、にぎやかに暮らしているようだ。
一人っ子や、二人兄弟の子供たちも、
みんな集まれば、たくさんの妹や弟、お兄さんやお姉さんとなる。
可愛がってくれる、叔父さんや叔母さんもいっぱいいる。
父親が出稼ぎで不在の、母子家庭でも、
そんな共同生活の中で、サポートし合って、暮らしているのだ。
同郷、同族であるという、結びつきは強い。
(日本も、昔はそうだっただろう。)

村でも、カトマンドウでも、
こうやって、子供たちは、色々な大人たちに、可愛がられる。
そんな中で、育った人たちは、
また、自分の子でも、よその子でも可愛がることができる、
大人へと成長してゆくのかも知れない。

ネパール最後の夜。
最後のダルバートを食べながら、
子供をとりまく家族のあり方、社会のあり方の お手本を、
都会や村で暮らすチョウダリの人たちの中にしみじみと、感じた。

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コメント

生き方ってそれぞれなんだね。
民族の意識。
日本人だってかなり変化しちゃったんだよな。
今、どこへ向かっているんだろう。
って、考えてしまいました。

楽しい旅日記ありがとうございます!
いつも、楽しみで楽しみで。
ワクワクしていました。
あぁ、終わっちゃったのね~。
でも、本が出版されるのが楽しみだぁ~!

投稿: ハチヨコ | 2009年7月26日 (日) 23時29分

ハチョコさん、
それが、もうちょっとだけ残りがあるんですよ。(しつこくてごめんなさーい。)

いつも、読んでくれて、ほんとうにありがとうね。
ハチョコさんのコメントに
いっぱい励まされてもらって、
書き続けることができました。

投稿: yumie | 2009年7月27日 (月) 09時29分

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