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2014年10月 1日 (水)

私の不登校記・No9より

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今回で9回目になります、
末富晶さんのエッセイです。
高島市社会福祉協議会が出しておられる広報より、
ご本人の了解を得て、
ここで紹介させていただいています。
晶さん、ありがとうございます。
太郎はんが撮影した写真と一緒に、
どうぞ、読んでみてくださいな。
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私の不登校記 No9
不登校児になるよりも何年か前、
ほんの小さな頃のわたしは、
ひとり遊びが大好きな子どもでした。
幼稚園に行くのを泣いて嫌がり、
朝の時間はいつも母や先生を困らせていたものです。
本当はどこにも行かず、
家の片隅で絵を描いて歌ったり、
許される限りずっとそうしていたかったのです。
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「小学生になったら、
みんなと一緒に座って勉強するのだから、
今はその練習なのよ」
と、母に言われ、
学校へ行くようになったら、
もっと長い時間家から離れなければいけないのかと、
憂鬱になりながらも、
「練習ならば」と頑張って通っていました。
結局その訓練のかいもなく学校には行かなくなってしまったので、
当時の私の努力はかわいそうだけれど、
徒労に終わったと言えるでしょう。
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私が不登校児になったことで一番大変な思いをしたのは
やはり両親だったと思います。
父も母も当然、
娘は普通に学校に通って卒業するだろうと考えていたのに、
それが突然ほとんど何の前ぶれもなく、
そのルートは娘自身の手によって絶たれてしまったのです。
周りの人たちからは「育て方が悪い」と言われ、
一時期は深い悩みの日々を過ごさせてしまったようです。
本当に申し訳ないことでした。
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だからこそ、
「僕は、彼女の学校に行きたくないという気持ちを尊重したいと思います」
・・・・小学6年生の時の担任の先生が行ってくれたこの言葉に、
本当に力をもらったとのちに母は言っています。
                   末富 晶
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「彼女の学校に行きたくないという気持ちを尊重したいと思います」
・・・これと同じセリフ(彼女じゃなくて彼でしたけど)、
わたし、何度か学校の先生に言ったことがあります。(*^m^)
自分の子どもを思って言ったこともあるし、
学校へ来なくなってしまった、ご近所の子どもさんのことを思って、
言ったこともあります。
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今、現に学校に行っていない子どもがいる。
「学校に行っていない」ということ、それだけで、
その子が、
「困った子」「ダメな子」「問題のある子」になってしまうのはおかしいです。
(でしょ?)
学校に行ってないかぎり、その子が否定され続けるのはおかしいです。(でしょ?)
そりゃ、子どもが学校に来てくれてこそ、先生の仕事も成り立つわけで、
とりあえず学校に来てくれんことには話にはならん、
上からの指導もあるやろし、
先生の方が困ってしまうわけなのですが、
それは学校側の、学校の都合のはなし。
その子にとったら、
家ですごすことの方が楽しいし、くつろげる、のびのびできて幸せ。
だから学校に行かず家で過ごす、
ただそれだけのことなのに、
「困った子」になってしまう。(本人は何も困ってないのに。)
否定されてしまう。
学校の都合に合わせると、
その子が学校に行くようになるまではずっと、
その子は「困った子」になり続けなければならないかもしれない。
なんか、ちょっと、ひどい話やねえ・・・。
(「学校に行きたいのに、わけあって行けない子」については、別問題でしょうけど。)
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おまけに、はためから見たら、
「あそこはお母さんが甘やかしてるんとちゃうか」
「育て方がおかしいんとちゃうか」
「もうちょっと子どもに厳しくしなあかんやろ」
そんなふうに、見えてしまったりするわけですわ。
そんな状況、見ていてわたし、わかるから、
その子のお母さんの代わりに、
センセイに言いに行くわけです。
「彼女の(彼の)気持ち、尊重してあげましょうよ」ってね。
そして、さっき書いたようなこと言ってみたりするわけです。
学校を選ばなかった子どもたちのこと、知って欲しいなあと思って。
おせっかいとも思いつつ・・・。
だって、おそらく、センセイにとって、
「子どもが学校に長い間学校へ行かず、家にこもっているらしい」というような状況
は、考えられないことなのでしょう。
学習もせずに、友達付き合いもせずに、学校無しに、教師無しに、
子どもが健常な成長発達を遂げるというのは考えられないのかも知れませんね。
一体どうやって日々を過ごしているのだろうか?
謎だったり(*^m^)、心配だったり、不安だったり、
もしかしたら怖いという感情もあるかも知れませんよ。
これは、助産師さんにとって、
「妊婦さんが、産院に来ないで、家で自分でお産をする」ということが、
考えられないのと、よく似ていることやとわたしは思います。
過去に、わたしがプライベートで出産したいという思いを、
昔からお世話になっていた助産師さんに伝えたとき、
検診受けずに、専門家の指導も医療的な介助もお手伝いも無しに、
赤ちゃんが問題無く生まれてくるということが、考えられないようでした。
そんな突拍子もないことをする妊婦さんについて、
心配だったり不安だったり、恐怖さえ感じておられるのかも知れません。
(わたしはそのように感じたものです。)
というわけで、わたしは、
そういう状況にあったら、何度でも伝えるつもりです。
センセイ方が、理解してくれようと、くれなくても・・・。
子どもたちの中には、
家で過ごすことの方が幸せな子もいるのだということを。
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晶さんのこのエッセイみたいに、
担任のセンセイがそんなふうに理解してくださるなんて、
ほんと、うれしいですね。
うちの子たち、ほぼ毎日学校へ行ってますけど、
学校に行くことを強制していません。
毎朝「今日はどうするのかな〜?」と、
本人の気持ちをできるだけ尊重しています。
学校を休みたいとき・・・、
疲れがたまっているのか、キライな授業を避けたいのか、
体調が悪いのか、ただ眠いだけなのか、なんとなくなのか、
理由もはっきりしないこともあるんだけど、
そんなその子の感性を、わたしら夫婦は、信頼してるんですわ。
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というわけで、
今回も、全国の不登校の子どもたちとその親御さんたちへの、
応援歌みたいなかんじになりました(*^m^)。
わたし、「不登校」という言葉に、たいへん違和感感じるんですけど・・・。
まさしく学校側の都合でできた言葉ですね。
そういう言葉でひとくくりにせんといて欲しいですね。
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コメント

学校に行かない当事者である晶さんの言葉に、
いつも励まされます。

毎回、届けてくれて、ありがとう。

私は「不登校」でなく、
「マイペース通学」と呼ぶことにしています。

小さな小学校に子どもたちを通わせるようになって4年目。

ようやく、先生方が
私たち家族の考え方を肌身で感じられるように
なり始めたようです。

投稿: なかてぃようこ | 2014年10月 2日 (木) 10時03分

初めまして。
3人の男の子がいます。

いつも楽しく読ませていただいてます!
元気をいただいてます^^

私自身、小学校の時に一時期登校していませんでした。
大好きな家で、一人になって静かに本を読んだりしていたかった。今思うととても貴重な時期でした。

来年、長男が小学校にあがる予定なんですが、本人の意思を尊重して「毎日を気持ちよく」過ごしてもらいたいと思っています。

投稿: ひとみ | 2014年10月 2日 (木) 19時23分

学校に来て欲しいはずの先生の口からその言葉が聞けたというのは
本当に嬉しいことだったでしょうね。

ご近所からのご心配をいただいて(通報だったかも(^◇^;))、
児童相談所の所長さんが突然いらしたときに
自己紹介して毎日どんなことをしてるかを話した娘達を前に
「いつか学校に行けるといいですね」と言われました。

このセリフが出てくる人にホームスクールの良さを分かってもらうのは
時間がかかるだろうなと思って、めんどくさがり屋の私は
「本人が行きたければ行けばいいですけど。」とだけ簡単に答えました。

「学校に行く」ということが大前提で、
本人にとって何が楽しくて幸せかを考えてあげられないのは
もったいないことだなーと思います。
そのせいで余計な仕事作ってるんじゃないかと思うくらい。

晶さんはご自分が辛かったことよりも
ご両親のご苦労を気遣える、優しい大きな心を持った女性ですね。
子どもの健康的な心の成長に、
「学校や先生やたくさんの友達」が必要不可欠と決めつけるのは
そろそろやめましょうかって社会になるといいな。

投稿: すぎもと | 2014年10月 3日 (金) 07時47分

なかていさん>「マイペース通学」いいですね。ほんまは、すべての子らが「マイペース通学」できるんだけどね・・・・。わかってるかどうかわからんけど、学校に気持ちを伝えていくこと。わたちも軽やかに続けていきたいなと思います。


ひとみさん>お母さんであるひとみさんがそんな経験をお持ちだったら、子どもさんにたいしても、おおらかでいられますね。ほんと「毎日を気持ちよく」いきましょう!


すぎもとさん>いつも経験者からの貴重なコメントありがたいです。またいつか書くかも知れない記事に引用させてもらうかも。いつもありがとう!

投稿: ユミエ | 2014年10月 4日 (土) 07時21分

もちろんどうぞ!
ホームスクールのこと、普段話す機会があまりないので
ついゆみえさんのブログにコメントしちゃうのです。
返事面倒ですよね(^◇^;) わはは。ごめんなさーい。

投稿: すぎもと | 2014年10月 5日 (日) 23時44分

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