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2015年7月30日 (木)

〜今日〜

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映画とか読み物とか、ファッションとか、
なんでも刺激的なものを求めていた20代のころ、
伊藤比呂美さんの、
詩集をひとつ買って、
ようわからんままに、
読んでみたことがあります。
その後 時は流れて、
わたしは母親になり、
伊藤比呂美さんの、
子育てエッセイを読んで、
こりゃほかの育児書と違うこと言うてて、
おもしろいなーと思い、
さらに、
時は流れて、
更年期を迎えた伊藤比呂美さんの、
赤裸々な、
性や、ご自身の体や心の変化が書かれた
ぶっとんだエッセイを読んで、
ますますおもしろいなーと思い、
次は、
機会があれば、
伊藤比呂美さんが
お父さんの介護をし看取ったお話の本、
読んでみたいなと思っていました。
↓??
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そんなとき、
伊藤比呂美さんが、
翻訳された、
ひとつの詩に出会いました。
最近、
「生まれたよー」のお知らせが届いたり、
まだまだちっちゃな赤ちゃんを抱いてる新米ママに、
続けて会ったりして、
その詩のことを思い出したので、
ここで紹介したいと思います。
知ってる人もいると思うけど・・・。
おっぱい、
抱っこ、
おむつ・・・ばっかり(@Д@;!!の毎日の、
すべてのお母さんに、
愛を込めて。
↓チャパテイでした。
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『今日』 (伊藤比呂美 訳)

今日、わたしはお皿を洗わなかった

ベッドはぐちゃぐちゃ

浸けといたおむつは

だんだんくさくなってきた

きのうこぼした食べかすが

床の上からわたしを見ている

窓ガラスはよごれすぎてアートみたい

雨が降るまでこのままだとおもう

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人に見られたら

なんていわれるか

ひどいねえとか、

だらしないとか

今日一日、何をしてたの? 

とか

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わたしは、この子が眠るまで、おっぱいをやっていた

わたしは、この子が泣きやむまで、ずっとだっこしていた

わたしは、この子とかくれんぼした。

わたしは、この子のためにおもちゃを鳴らした、それはきゅうっと鳴った

わたしは、ぶらんこをゆすり、歌をうたった

わたしは、この子に、していいこととわるいことを、教えた

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ほんとにいったい一日何をしていたのかな

たいしたことはしなかったね、

たぶん、

それはほんと

でもこう考えれば、いいんじゃない?

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今日一日、

わたしは

澄んだ目をした、

髪のふわふわな、

この子のために

すごく大切なことをしていたんだって

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そしてもし、

そっちのほうがほんとなら、

わたしはちゃーんとやったわけだ

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