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2016年4月12日 (火)

世阿弥さんの言うことには・・・。

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えー、突然ですが、
室町時代初期に活躍された能楽師の世阿弥さんは、
風姿花伝という能楽論書に、
こんなことを書いておられたそうです。
「時の間にも、男時・女時とてあるべし。」
「いかにすれども、能によき時あれば、
必ず、また、悪きことあり。これ力なき因果なり。」
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「時の間にも、男時・女時とてあるべし。」
わたしは、
この世阿弥さんの言葉に、
ピピっときました。
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つまり、
世阿弥さん的に言うと、
男時とは、
何をやっても、不思議とうまく行く、人気のある時、勢いのある時、運の良い時、
女時とは、
何をやっても、うまくいかない、運の悪い時。
人生で、
調子良い時と、
調子悪い時を、
男と女で表しているのです。
へ〜、おもしろいなあと思いました。
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しかし、
女のわたしに言わせてみれば、
世阿弥さんのように、
男時が良い時で、
女時が悪い時って、
そんなんおかしんとちゃう。
男が良くって、
女が悪いって・・・?
それは無いやろう。
男と女、
性質が違うだけや。
女時は、悪い時じゃないで。
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女性は、
受け入れる性。
育む性。
緩む性。
だから、
女時とは、
そんな性質が強く現れた時間なのだと思います。
それが、
表面的には、
運が悪かったり、
力が無かったり、
低迷していたり・・・・。
そんなふうに見えるのかも知れませんね。
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ほら、
妊婦さんを見てたらわかります。
一見、
ぼけーっとしてたり、
動きも緩慢で、
家事も仕事もままならなかったり
ゴロゴロしてたりします。
鬱っぽくなったり、
ゲロゲロしたり、
ヘロヘロのフラフラになったりもしますが、
実は、
身体の中では、
新しい命の種を受け入れ、
ものすごいパワーで、
休むことなく、
育くんでいるのです。
そして、
時が満ちてお産する。
赤ん坊が生まれてもね、
やっぱり、
赤ん坊につきっきりで、
おっぱいあげたり、
おむつかえたり、
抱っこしたり、
添い寝したり・・・。
そんなことばっかりの日々。
わたし、
朝から何にもでてませ〜〜〜ん。(。>0<。)
そんな日々・・・・も、
命を育んでいるのは、
妊婦さんのときと、
同じこと。
女時って、
こういうことでしょう。
表立っては、
低迷してたり、
ぼんやりしてたり、
世に出て活躍もしてないように見えるかも知れませんけど、
実は、
次なるステージに向けて、
すごいことを仕込み中の時!(・・・・と、わたしは思います。)
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樹木を見てもわかりやすいです。
枝葉を大きく広げ、
高く高く伸びていっている部分が男時ならば、
外からは見えないけれども、
地中深く、
じわじわと根を伸ばしていっているのが、
女時と言えるでしょう。
ひょろっと頼りなげな木の苗でも、
掘り起こしてみると、
あらまあびっくり!
太い根が深く深く張っていたりします。
そんなとき、
この木は、
今は、女時なのだなあと思います。
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何をやってもうまく行かないなー。
ツイてへんなー。
イケてへんなー。
凹んでしまうなー。
引きこもってしまうなー。
傷ついてるなー。
大切なもの失ってしまったなー。
大失敗したなー。
裏切られてしまったなー。
etc・・・。
そんな、
世阿弥さん的には女時のとき。
生きてりゃ、
そんなときもあるでしょうけど、
それは悪い時じゃないってことです。
ツイてないわけでもなく、
イケてないわけでもなく。
自分の内に何かを受け入れようとしているときだったり、
赦そうとしているときだったり、
育くんでいたりしている大切な時。
大地に根っこを張っている時。
自分の器を満たしていく時。
緩んで開いて、
自分の器を広げていっている時。
お産に備えて、
心と身体を整えていく、
妊婦さんのように。
そのうちに時が満ち、
巡ってくる、
男時に備えて、
とても、
大切な時。
充実した時。
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男時から女時へ、
女時から男時へと、
移り変わりながら、
大空に枝葉を広げ、高く伸びる時と、
強くたくましく地中に根を張る時。
どちらの時もあって、
人として、
豊かに成熟していく。
わたしたちは、
表面的なことだけで、
運が良いとか悪いとかって、
判断しがちですけど。
男時と女時、
ふたつの性質の時があるからこそ、
何かを生み出すことができるのでしょう。
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豊かな自然に囲まれて、
季節の移ろいを感じながら、
暮らしていると、
生と死、
光と闇、
朝と夜、
太陽と月、
火と水、
冬と夏、
天と地、
芽吹くものと根ざすもの、
雌雄、
男と女・・・。
そんなかんじで、
わたしは、
相反する2つのものが織りなす世界の中で、
生かされているということが、
見てとれます。
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相反するもの・・・・、
陰と陽です。
陰陽があるからこそ、
命が生まれ、命はめぐる。
男か女か、
どちらか一方だけでは、
命は生まれないのと同じように。
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生も死も、
光も陰も、
昼も夜も・・・・。
男時も女時も
どちらもあってこそ、
生まれる、この命。
彩られる、この人生。
創造される、この世界。この宇宙。
なのであれば、
どちらも、
抱いてまいりましょう。
どちらも、
味わい尽くしてまいりましょう。
わたしは、
今から600年も前の、
世阿弥さんの言葉から、
少し、
陰陽について、
理解できたように思いました。
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コメント

ゆみえさん
すごい心にグッとくるブログでした。
物の捉え方ひとつで気持ちが全く変わってきますね!
とても素敵なメッセージを書いて下さりありがとうございました。

投稿: さくら | 2016年4月12日 (火) 21時42分

さくらさん、ありがとう!
うれしいです。

投稿: ユミエ | 2016年5月19日 (木) 19時45分

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